蟹江食堂

ちょっとした待ち時間に暇で立ち寄った本屋さん。

 

最近は漫画にカバーがつけられているので立ち読みもできず、ほとんどジャケ買いで購入したのがこの山本揚志の「かへ」という単行本です。まさに私自身が作中の台詞にあるように「かへってなんだで?」という状態で。

 

突然事故死した息子夫婦が切り盛りしていたカフェ。田舎で小さい食堂を切り盛りする妻と漁師を引退間近な夫の老夫婦は、息子夫婦の死を悼み涙を流す客たちに心打たれて田舎を離れてカフェを受け継ぐ決意をします。そのキッカケが、このおしゃれなカフェの一角のデザインが実家の食堂のカウンターを模したものだったのがまたよくて。

 

老夫婦の奥さんが癌になって入院し、お金がなくなって夫は田舎のお店と大事だった船を処分します。息子を失い、家を失い、船を失い、それでも守りたかったのは妻と、息子夫婦が残していった孫たち。そして「かへ」。

 

ストーリーとしてはとてもシンプルでなんてことはないものでありながら、作画がとても丁寧でジンと来ます。

 

中でイク方法教えてください 漫画

 

 

おしゃれな「かへ」は12年後、お店の名前に大きな碇のオブジェ。扉には船の舵がデザインされた取っ手。作中でわざわざそれを触れる場面もないながら暖かい情景にがっちりとフィットして、読んだ後ほっとする、まるで「かへ」そのもののような作品でした。

 

エッチな姉妹と同居生活